認知症ケアのシナプサイズ®

認知症ケアでのストーリー

怒りっぽかったり、無表情だったり。落ち着きがなかったり。

「こんにちは」「はじめまして」と自己紹介をしたら、少しお話をします。

認知症のかたは、すでにセラピストより人生の先輩であることが多く、いろんな経験をされています。

お互いのことを少し分かり合い、「安心」して、クライエント（対象者）の表情が変わりはじめたのを確認してから、音楽療法シナプサイズ®へと導いてゆきます。

◆95歳女性の場合

90歳を超える方との音楽療法シナプサイズ®セッションでのこと。そのかたは、とても怒りっぽいかたでした。

はじめに歌ってみます。いっしょに歌っただけで目が大きく開き、口角が上がり、日常生活ではあまり動かしてこなかった顔周りの表情筋が動きはじめ、いきいきとしてきます。

このかたはみるみる笑顔になり、おしゃべりになり、セラピストを「おかあさん」と呼び、「私、○○がすきなの」とおねだりをしたりします。

次のセッションで会った時に、その方の好きなものをお渡しすると「よく知ってるわね〜、私の好きなもの！」と大変喜んでくださいました。セラピストのことは覚えていないのです。

◆集団療法にて男性の場合

音楽療法シナプサイズ®グループセッションでのこと。おひとりずつに近寄って、ご挨拶してゆきます。

「わたしはいい、来ないで」という方がいらぅしゃいました。

その施設にはピアノが置いてあったので、セッションの最後にピアノの弾き語りをすると、どうしたことでしょう！！

その方が近づいて来て、喉から口元にかけて手を動かし、歌うような真似をしたのです。

その方は言葉でのコミュニケーションはできません。けれども、音楽でコミュニケーションをとることができたのです。

◆家庭環境に恵まれない女性の場合

家族とのつながりが薄く、生きる希望の見えない方もいました。

セラピストは何も知らされずセラピーに入りますので、その日のセラピーでの実感として、そのクライエントへ”とても美しい方だ”という印象をもちました。

その方は音楽療法シナプサイズ®のセッションを受けている間中、よく笑い、よく歌い、よく動いたのです。

ずっと付き添っている職員のかたが、セラピストへ「すごい！あの人の笑顔を見られた！！」とクライエントが見せた笑顔は、それまで職員が見たことなく、それは職員が涙するほど感動的なできごとなのでした。

◆軽度認知症の女性の場合

軽度認知症のかたは、毎週１回、音楽療法シナプサイズ®を受講していました。

ところが怪我などで1ヶ月以上、セッションが空いた所、身体機能や感覚機能の低下、運動機能の低下が著しく見えました。

高齢者でも、音楽療法を受けると、効果はゆっくりですが、様々な機能低下が緩やかになります。
また、一時的に非常に良い状態になることもあります。

しかし、元の状態に戻るのはあっという間です。継続的にセッションを受講することで、音楽療法になじみ、効果を実感、積み重ねることができます。

いかがでしたか？

認知症ケアでの音楽療法シナプサイズ®ストーリー。

音楽療法シナプサイズ®は、どんな認知症の種類にも対応しています。

ご家族のレスパイトケアとしても、音楽療法シナプサイズ®をぜひ、お役立てください。

また、ご家族がいっしょに受講することで、家族間の笑顔を取り戻すことも多くあります。

この音楽療法シナプサイズ®が、認知症をとりまくみなさまのお役に立てますよう、心から願っています

概要説明

音楽だけでなく、筋肉の強緊張又は低緊張に対するリンパケアなど対象者に合わせたセラピーを行います。